素晴らしい展望が眺められる伊王島灯台
【音声案内】
※録音協力:長崎大学やってみゅーでスク・U-サポ事務局
長崎港の出入口を見渡す伊王島の北端の高台に伊王島灯台はあります。
1866年:慶応(けいおう)2年に、英、米、仏、蘭の4ケ国と結んだ江戸条約の第11条により、観音崎(かんのんざき)、野島崎(のじまざき)、潮岬(しおみさき)、佐多岬(さたみさき)などと共に灯台の建設場所に、伊王島は選ばれました。
1870年:明治(めいじ)3年に仮点灯し、翌年の7月31日に完成しました。
我が国初の鉄造六角形の第1等不動白色反射灯で、英国人主席技師ブラントンの設計です。
1945年:昭和20年に長崎に投下された原子爆弾の爆風により灯台の塔部がゆがみました。1954年:昭和25年に現在の鉄筋コンクリート四角形に改築された際に、崩壊を免れた上部灯室(ドーム)を灯塔部に移設しました。
穏やかな海を見下ろす、風光明美な灯台の展望台からは、丸みを帯びた水平線を眺めることができます。
アーチ状のドアの上には、1881年:明治4年に初点(初点灯の意味)、2001年:平成13年に改築と刻印されたプレートあります。後方へ回り込むと、かつての六角形の基礎石組みが、残っています。
この地にたたずんでいる 灯台のドームは、150年を超える歴史をここから眺めています。周囲に広がるのは、静けさと言葉にできない鮮やかで美しい海の色です。