黄昏時の畔の岩這

黄昏時の畔の岩這

伊王島は陸地からは離れる独立した島で、コンパスの針のように北西を示しています。

そのために、南西方向と北東方向は広く海に面しています。

伊王島には、誕生以来、風や潮などによって厳しい試練に晒され、様々な表情が刻まれています。

いずれの海岸線も個性的ですが、太陽が沈む南西側の海岸線には不思議な光景が広がっています。

「畔の岩這(あぜのいわばい)」と呼ばれ、宮崎県の青島に見られる「鬼の洗濯岩」と似た段々状の磯です。

太陽が水平線に沈む黄昏れ時に畔の岩這を訪れると、光線の具合で、岩の凹凸がより強調され、自然の造形の不思議さを見ることができます。